a.原因
手足口病を起こす病原ウイルスと近縁な
ウイルスによる夏風邪です。コクサッキーA
ウイルスの内2,3,4,5、6,8,10,22型
が主な起炎ウイルスです。多種類の原因ウイルス
があるのため何回でも罹ります。毎年6月〜9月
に多く見られます。
b.感染経路
患者の咽頭より1〜2週間、糞便より数週間ウイルスが
排出され、飛沫(空気)感染、経口感染(飲み物、食べ物)
します。乳児園、保育園などで集団発生します。1歳から7歳位の
幼児が罹りやすく、潜伏期間は3〜4日です。
c.主要症状と診断
38度〜39度の発熱、咽頭痛(喉の痛み)が主症状で他に発疹、下痢などが見られることもあります。咽 頭痛のため食欲がなくなったり、機嫌が悪くなります。発熱は2〜3日で終わります。発熱1日目に喉の奥に発赤ができ2日目にはヘルパンギーナ特有の小水疱が出来て診断が確実になります。従って発熱1日目では診断がつかないこともあります。
d.治療
対症療法になります。高熱、喉の痛みが強い場合は解熱鎮痛剤を使用して構いません。
e.その他注意事項
まれに無菌性髄膜炎を起こすことがあります。高熱が長引き、吐き気が強い場合は受診して下さい。
咽頭痛があるので喉にしみないような食べ物を好みに応じて与えて下さい。発熱のある間は集団生活はお休みして下さい。丸1日以上熱がなければ入浴しても良いでしょう。
ヘルパンギーナ